戦争でのもうけ方
- 919aurora
- 2025年9月19日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年9月20日

[2025.09.19]
二年前のお盆のときのこと
急に大粒の雨が落ちてきて、線香に火もつけられない。
墓石までの案内をお願いしたのは地元に住む同窓生たち。
私たちは全員ずぶぬれになってしまった。親鸞手植えの菩提樹のある古い寺の墓地。その一角にN先生の墓がある。
それにしても私が恩師の墓参りに行くとなぜ大雨が降るのだろうか。日頃の心掛けが悪いせいか、それともN先生流の豪快な歓迎か。
日本史の時間は内職タイム
N先生は私が通っていた高校で日本史を担当していた。
私は日本史を受験科目に選択しなかったので、真面目に授業を聞いたことはなかった。すみません。
そんな私だったがN先生の熱のこもった授業からは多くのこと(*)を学ばせていただき、今でも心に残ることが多い。
それはこれからの人生を生きていく上で、人々を支配する力に騙されないこと、現実の裏表、特に政治・経済・社会的な権力がしつらえる建前の裏表を見抜くためのための実践的な知恵だったように思える。
中立国・第三国経由の取引は便利
N先生の授業で初めて知ったことの一つに第2次世界大戦中、ドイツが中立国を経由してイギリスや
アメリカから石油を輸入して戦っていたというものがある。
戦争をしている敵国どうしが、中立国を通して経済的な物流と財貨の移動を行い、それによって戦争を遂行する。資本家たちは敵味方双方ともますます富み、動員された人間たちは戦場で殺し合い、殺されていく。まさしく経済による人間支配のおそろしさだ。
このことを教えられた高校生の私は健気?にも、そんなカラクリになっている世界の中でこれから生きていかなくてはならないのだ、と暗然たる気持ちになったものだ。
ウクライナの戦争についても
現代においても同じ手口はインドなどの第三国を経由してロシアから石油・天然ガスを輸入している
ヨーロッパ諸国(特にドイツ)に使われている。
わざわざロシアからヨーロッパへのパイプラインを破壊し、ロシアに対して経済制裁をし(**)、
自国のエネルギー価格を高騰させて、おまけにアメリカから見放されても、すでに事実上負けている戦争を延々と続ける。ほんとうにどうしようもない。
秋のお彼岸はもうすぐ
その後N先生には卒業後も何度かご自宅まで押しかけて酒をごちそうになりつつ、今度は真面目に話を聞かせていただいた。だがその後何十年もの間ご無沙汰してしまい、実は亡くなられたことさえ知らなかった。思い立ってお詫びをかねての墓参りだから土砂降りになったのか。
さて、もうお彼岸になるが明日はしばらくサボっている両親の墓参りに行ってからおはぎでも食べるとするか。
*N先生の授業は古代史から現代史に至るまで私の視点を変えさせることの連続だったが、
例えば、
元寇は神風ではなく鎌倉武士団の奮戦により元軍を撃退したこと、
第2次世界大戦では日本はアメリカにではなく中国に負けたこと、
アメリカのバックアップによりソ連が日ソ中立条約を破って侵攻してきた以前に、日本が中立条約を破ってソ連に進行する寸前だったがその力がなくて中止された、など
**ロシアに対しての経済制裁は効果なく、むしろ経済は順調に成長しているといわれている。二年近く前に西シベリアのスルグートという石油産出の街に住む友人からは「かつてない好景気だ」というメッセージが来た。


